こんにちは,Hiroです.今回は,
- 就活の研究概要のフォーマット
- 研究概要を書く上での注意ポイント
について解説していきます.
この記事はこんな人におすすめ
- 研究概要の書き方に悩んでいる人
- 研究概要を書いたことがない人
この記事を書いているのはこんな人

化学系大学院卒業
平均年収950万円メーカーに勤務
国立大学大学院2021年3月卒業
査読付き学術論文First1本、TOEIC835点

TOEIC高すぎやろ。どうやったらそんな点とれるん?
って思ってくれた人は以下の記事を読んでみてください!僕が半年でTOEIC635→835にした秘策を解説しています!
僕がDMM英会話を使ってTOEIC835を達成した方法を解説
ESにおける研究概要フォーマットの種類
ポスター形式/テキスト形式
研究概要は大体このどちらかのフォーマットで書くことが多いです.

多くの人が研究概要を書く時にどちらのフォーマットにするか悩むと思います.
僕がおススメするのは圧倒的にテキスト形式です.
理由は以下の2つです.
- ポスターはデザインが難しい
- ポスターでは書類選考段階で研究内容を伝えるのが難しい
ポスターはデザインが難しい
ポスター形式の研究概要を添削する時にたまにあるのが様々な色を用いたカラフルなポスターです.
例えばこういうポスターです。

区分や強調したいところに色を付けたいのは分かりますが色が多すぎて読むのが大変です.
基本的に色は4つで十分です.
- 背景 白系
- 文字 黒系
- ベース 例:青系
- 強調色 例:赤系(ベースの補色)
文字と背景を含めて4つです.それ以上はいらないと思います.
例えばこういう感じですね.シンプルで見やすいと思います.
確かに区切りや強調に色を使うのは良いことです.でも同じ強調という意味合いなのに,異なる色を使う意味はないと思います.
何かに色付けをしようと思ったときは,その色にする明確な意味があるのか考えてから配色することが大切です.
しかし,このような配色等のデザインは就活までにポスターを作る経験をたくさんして身につくものです.
あまり経験がない状態で作ると非常に見辛いポスターになるので,個人的にはテキスト形式がオススメです.
でも,どうしてもポスターで作りたいっていう人は以下の記事を参考にしてみてください!
書類選考段階で研究内容を伝えるのが難しい
ポスターでは図を多く使う傾向があるので,文字を多く使えません.
面接当日はあなたが居て,口頭で説明できますが書類選考時はポスターしかありません.
よって,ポスターを見ただけで研究内容が伝わる必要があります.
面接官に研究内容を伝えるには
- 効果的な図表
- 図表への挿入句
- 簡潔な文言
が必要です.ですが,これらは上述したポスターデザインより相当難しいです.
普通の学生が作れば,どこが重要でグラフから何が分かるのか分からない研究概要になる可能性が非常に高いです.
テキスト形式の利点
テキスト形式の利点は以下の2つです.
テキスト形式の研究概要には,文字を多く使うことができるのでポスター形式みたいに効果的な図表ではなく,スペクトルや画像等の簡単な図で問題ありません.
それらの図に対してしっかりと文章を書きましょう.
しっかりと文章で説明が書いてあるので書類選考時でも面接官が研究概要を把握しやすいです.
このような理由から,ポスターデザインに自信がない場合はテキスト形式で研究概要を作成することをオススメします.
テキスト形式でのESの研究概要の書き方
それではお勧めするテキスト形式での研究概要の書き方を解説します。

僕の就活用の研究概要のフォーマットはこんなかんじだよ


僕が工夫した点は以下の5つだよ
1. 実験方法は入れない
2. 今後の予定を入れる
3. 実績を入れる
4. 模式図を入れる
5. 字を装飾する
工夫した点① 実験方法は入れない
学会の要旨では具体的な実験方法を入れると思います。
ただ就活の研究概要では不要だと思います。なぜならA4一枚という限られたスペースの中にあえて書くほどの大切な情報ではないからです。
就活の研究概要で重きをおくべきポイントは
- 今日の課題
- それに対してどのような解決策を提示できたか
この2つです。ですので実験方法は書かずに、「緒言」と「結果および考察」をしっかりと書きましょう。
「緒言」では以下の3つを意識して書きましょう。
- 今日どのような課題があるのか
- それを解決するのはなぜ困難なのか
- それに対してどのようなアプローチをしたのか
「結果および考察」では以下を意識して書きましょう。
緒言で書いた課題に対してどのような解決策を提示できたのか
これができていない人が多いです。
つまり緒言で「〇〇を解決することを目的として研究しました」と書いているのに、結果ではそれを解決できる結果を書いてないという場合が多いです。

でもそんな何かを解決できるような結果簡単に出なくない?

もちろんそうだね。だから僕は結果を見てから緒言を書くようにしてたよ
多くの人が緒言を書いてから結果を書くと思いますが、これでは緒言で目的とした結果と実際の結果がずれてしまうのは当たり前です。
なので結果から書きましょう。現状出ている結果を書いて何が分かったかを考えて、その分かったことを研究の目的となるように緒言を書きましょう。
そうすれば緒言と結果がずれることはなくなります。
工夫した点② 今後の予定を入れる
今後の予定を入れることで将来を見据えて研究していることをアピールできます。
どのメーカーを受けても、将来をどう見据えていて研究の最終ゴールはいつまでに実現できそうなのかという事は聞かれました。
企業は営利団体です。「そのうち実現できたらいいかぁ」では競合に負けて潰れてしまいます。
なので選考でも「目標を達成するための道筋をしっかりと考えているか」は重視されます。
この点をアピールするために研究概要にも「今後の予定」を入れておきましょう。
工夫した点③ 実績を入れる
学会発表、ポスター賞受賞、論文投稿等の実績があるなら研究概要の最後に書いておきましょう。
書いていれば面接に呼ばれる可能性が高まるかもしれません。

どうしよう何の実績もないんやけど

別に実績は必須ではないよ。学会発表や論文投稿も環境によってはできない人もいるやろうし。
実績無い場合は、余ったスペースに将来展望を詳しく書いたり、図を増やしたりしてクオリティー向上を目指しましょう!
工夫した点④ 模式図を入れる
相手が読みやすいように模式図を入れましょう。
模式図というのは、専門用語や実験内容を説明する図です。
研究概要を読む人はあなたの研究分野の専門家ではない可能性が高いです。
そのような人達でもあなたがどういう研究をしているのか分かるように模式図を入れるのは必須です。
工夫した点⑤ 字を装飾する
太字や赤文字を効果的に使いましょう。
特に読んでほしいところは文字を装飾して目立たせましょう。
面接官は大量の研究概要を読んでいます。
そんな疲れている中、どこに着目して読めばいいか分からない文章は読む気がなくなります。
なので読みやすいように文字を装飾しましょう。
注意点としては複数の色を使わないことです。
様々な色を使おうとする人がいますが、逆に見にくいのでやめましょう。
装飾に使うのは赤色と太字だけで十分です。
テキスト形式研究概要の注意点

これまでテキスト形式の研究概要の書き方を紹介しましたが注意点があります。
それは学会の要旨をそのまま使わないということです。
学会の要旨を読む人はあなたの研究分野の専門家たちです.専門用語や難しい議論を大量に書いても理解してくれます.
しかし,企業の面接官の専門分野はあなたの研究分野と一致していることの方が稀でしょう.
それに研究概要を文系の人事の方が読む可能性もあります.
そういう可能性も想定してあまり専門用語を使わず,使うのであれば説明を入れるなどして,誰が読んでもある程度理解できる文章にしましょう.

学会の要旨をそのまま使うのはNGだよ
研究概要を提出する前にやるべきこと
研究概要を提出する前にやるべきことは
- 研究室の先輩や指導教員に確認してもらう
- 大学の別の専攻の友人に読んでもらう
です.
まずは自分の研究を理解している人に論理的矛盾がないのか確認してもらいましょう.
面接官があなたの研究の専門家だった場合に矛盾があるとボコボコにされます.
相手はその道何十年とかのプロです.しっかりとミスがないか確認しておきましょう.
そしてその次に別専攻の友人,できれば文系の人に読んでもらいましょう.
完全に理解してもらう文章を書くのは難しいと思いますが,どういった所が分かりにくいのか知るだけでも非常に意味があります.
その意見を踏まえて図を工夫するなど改良を加えましょう.
まとめ(就活ESでの研究概要の書き方)

この記事をまとめますと
研究概要のフォーマット
→テキスト形式がオススメ
研究概要を書く上で工夫する点
1. 実験方法は入れない
2. 今後の予定を入れる
3. 実績を入れる
4. 模式図を入れる
5. 字を装飾する
でした.
研究概要の書き方について悩んでいる人の少しでも助けになれば幸いです.
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質問やご指摘がありましたら↓からコメントをお願いします”
以上です.ありがとうございました!
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